死産があった場合の準備と事務的な流れを書いておきたいと思います。
今回のようなとき、悲しみのどん底にいてもやらなければならないものになります。
夫がやるべきと書いたのは、後述しますが準備や手続きは、本当に悲しいものがあります。
夫でも辛いので奥さんがするとなると辛さに耐えられないと思います。
なのでできれば夫がした方がいいと思いそう書かせていただきました。
皆様にそのようなことが起きないことを心から願っています。
出産前の準備
赤ちゃんを入れる棺の準備
出産後赤ちゃんを入れる棺を事前に準備する必要があります。
ネットなどでもありますが、病院内でも販売している場合があります。
箱で組み立て式になっており、脱脂綿、白い敷布団がセットになってます。
妻が入院中に箱に折り紙で装飾をしていました。
赤ちゃんの服と箱の中に入れてあげるものを準備
棺に入れる際に、服を着せたあとおくるみのガーゼでくるむため準備が必要です。
服を買いに行くと当然ながら、多くの赤ちゃん連れの家族がいるので、店にいるのが辛くなります。
また、男性1人での買い物だと店員さんも気にして声をかけてくださることもあり、事情が事情だけに説明にも困ったので、それなりの対応でしのぎました。
服やおもちゃを選んでいると、こんな服着て走る姿を見たかったなとか、こんなおもちゃで遊ぶところ見たかったなと想像してしまい、泣きそうになりましたが、気持ちを落ち着けながら買い物をしました。
おもちゃは、火葬の際に金属製のものは一緒に火葬できないため、布製のものを選ばれる方が良いと思います。
事務手続き
出産一時金申請手続き
妊娠期間により異なりますが、出産一時金の対象にな場合があります。
対象者
(1)出産時に社会保険等に加入されている方
(2)出産時に社会保険等の扶養になっている方
(3)現在、国民健康保険に加入されている方で、国民健康保険への加入日が、出産前6か月以内で、
それ以前に1年以上の期間、社会保険等に被保険者として継続して加入されていた方
支給額
出生児1 人につき 42万円
ただし、妊娠22週未満の産科医療補償制度加算対象外の出産の場合や、産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産の場合は、出生児1 人につき 40.8万円
※妊娠12週(85日)以上の流産、死産も対象になります。
※加入して6か月以内の方が出産された場合で、他の保険から給付があるときは、国保からは支給されません。
我が家の場合は、妊娠17週目でしたので、妊娠12週以上22週未満での死産ということになります。
書類は病院でいただき、記入後病院に提出しました。
病院で受けた説明では、出産一時金の中から手術代を差し引くとの説明がありました。
手術代に不安がある方でも、お金については心配はないと思いますので、一時金のことを奥様に伝えてあげると心のストレスが少しでも軽減するかもしれません。何よりも、奥様と赤ちゃんのことを最優先に考えてあげてください。
死産届提出
死産届を死産証書と一緒にお住いの市役所等に提出する必要があります。
注意点が2つあります。
・死産後7日以内に提出すること
・通常父親が提出する※抜粋のとおり
ここでも、12週以上22週未満の場合と22週以上の場合で異なる点があります。
12週以上22に週未満の場合は死産ということで戸籍には載りませんが、22週以上の場合出生届を出したのちに死亡届となるようです。なので、一度戸籍に載った後除籍になるかと思われます。
私自身としては、一度でも戸籍に載る、このことは親としてとても大きな意味を持つと思います。
市役所に行くと、出生届を持ってきているお母さんが大勢いらっしゃいます。
呼ばれるまでの時間その場で待つは辛いものがありますので、少し外に出るか、本を読んで過ごすなどするといいかと思われます。
火葬許可書受けとり手続き
死産届を提出した後に火葬許可書の申請に移ります。
同じ窓口でそのままの流れで申請することになります。
必要書類に記載したのち受け取りまで30分ほど時間がありましたので、この間に先ほどの棺桶に入れるものや赤ちゃんのおもちゃなどを買いに行ってもいいかもしれません。
火葬許可書をもらうときに、場所と時間を伝えられるので忘れないようメモを取ることをお勧めします。
沢山の手続きをしていると、忘れてしまいそうになるので気を付けてください。
また、ご自身のご両親、妻の方のご両親が火葬の際に来られるかもこのタイミングで確認をして降りた方が良いと思います。
高額医療制度の申請手続き
我が家は共働きで勤めていますので、妻の社会保険から高額医療制度が適用されました。
高額医療制度については年齢(70歳以上、70歳未満)、世帯収入、社会保険なのか国民健康保険なのかで医療費負担が異なりますので、下記リンクの厚生労働省のHPでご確認ください。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html)
我が家の場合は、手術費用が25万ほどかかりましたが、高額医療制度適用で6万円ほどになりました。
お金の流れとしては、出産一時金⇒自己負担額支払⇒高額医療制度による払戻となります。
ここにお金について書いておいたのも先ほど同様、お金についてはそれほど心配する必要はないということを伝えたかったからです。まずは、奥さんと産まれてくる赤ちゃんのことを最優先に考えてあげてください。
水子供養の予約
水子供養については、奥さんと赤ちゃんが退院してからでも、遅くはないので落ち着てから予約をすればよいと思います。火葬がある場合は、火葬後に水子供養となります。
我が家は49日を迎える前に水子供養を行うことにし、日にちを決めて予約しました。
予約を行った後、ご両親に当日来るか来ないか確認を行っていた方が良いかと思います。
ちなみに我が家は、火葬の際に来ていただいたので、水子供養の時は夫婦のみで行きました。
子供達2人も連れて行こうかと思いましたが、他の方がと合わせて水子供養をされる場合、初めてのお子様をなくされた方のことを考え子供たちを連れて行かず夫婦だけにしました。
水子供養で準備するもの
- 遺骨
- 花束(3束)
- お菓子(子供用)
- お布施
供養まで終えて
出産から供養を終えるまでの1ヶ月は本当に色々なことがあり、供養が終わってから気持ちとしても一段落した感じがしました。
お坊さんからは、「すぐに納骨を行うことはないが、1年後までに気持ちを整理して納骨をした方が良い。いるべきところに置いてあげるほうがこの子の為でもあるし、お骨をずっと近くに持っておくことで、あなた方夫婦がいつまでも引きずってしまうので、今いるお子さんの為にも、前を向いて進んでほしい。空から見ているその子もそう思っているはずですよ。」と諭されました。
今は、まだお骨を家に置いて、分骨したお骨をロケットペンダントに入れて持っていますが、1年後には納骨をしたいと思っています。
少しずつですが、家族揃って前に進んでいこうと思います。
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